『 2016年8月17日 』
こんな生産者がいたんだ!
ナチュラルガーデンまえはた。
都城の手前にある山之口から高城へ向かう422号線。
途中、綺麗な小川の流れる傍の山道を入っていき、しばらくすると開けた山肌に丁寧に整備された畑が見えてきます。
農薬や鶏舎などの畜害の影響を全く受けたくなかったのでこの場所を選んだそうです。
7,8年前からこの山を開墾し農業を始めたそうですが、思わず ”もっと早く出会えてたら” とつい言葉がでてしまった。
スーパーでは決して出会えない色鮮やかな無農薬野菜たち。僕は料理人ではないですが、ここの野菜たちを見て感動。料理は素材が7割といいますが、きっと本物の料理好きな料理人なら多少なりとも感動を感じるかと思います。
それに加えて野菜の種は種苗メーカーが作るF1種ではなく、なんと固定種!種取り等手間がかかるので、今ではとっても貴重な存在になっている在来種。F1種は、農薬の使用規定がなく交配・採取されている種。皆さんが食べているのは99.9%はF1種。有機JASでさえ種に関しては農薬が必要条件ではないのでその希少さは天然記念物並みです。
やっぱりそんな野菜たちを使いたくなりますよね。
自分たちのお店づくりと共通点があって、真剣に本物の食材を追求すればするほど経済的には苦しくなっていく傾向があります。前畑さん、農薬や化学肥料まみれの野菜を育てるより10倍の手間がかかると。だからといって10倍の価格は載せられませんしね。
sizenも農薬野菜や冷凍食品を使う飲食店の3~4倍の運営の難しさがあります。海外は本物の食材が多いですが、日本は食品メーカーの企業努力なのか添加物食品や本物が全く入ってない偽物食品が蔓延しています。F1種も農薬も偽物食品も安いですしね。カッコいいと思える生き方でなく、単なる”野菜を作りたい!”や”料理を作りたい!”だと思わず手が伸びてしまうかもしれませんね。
ただ前畑さんも言ってましたが、それを使っちゃ自分たちの存在意義が失くなってしまいます。こういう素晴らしい野菜をお客様へ食べてもらうのが僕らの仕事なんだと改めて感じました。